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暑くて寝苦しい夜が続いています。そこで“いい眠り”について熊本大学の粂先生に伺いました。
 最も大切なのは、毎日規則正しい時刻に睡眠をとること。不規則になると、体内時計が進んだり遅れたりを繰り返し、そのたびに負担がかかります。横になるだけで体の疲れはとれますから、眠れなくても決まった時刻にベッドに入り、目を閉じるくせをつけましょう。朝も同じ時間に起きる努力を。最低限、数時間は同じ時間帯に睡眠をとるようにすること(コアタイム・スリープ)も大切です。就寝できる最も遅い時間から5時間程度をコアタイムに設定し、それを守るようにします。守れない日は、週に1日以下にしましょう。

 これは実に難問で、具体的な答えはありません。個人差、年齢、日中の活動度、体調などで、大きく変化します。目安は、20代で約8時間、40代から50代では約7時間程度。朝、気持ちよく目が覚め、日中に眠気がひどくない程度の睡眠時間が理想です。

 レム睡眠は、眠っているのに眼球が激しく動いている、比較的浅い睡眠です。脳波は起きているときに似ていますが、体の筋力は力が抜けた状態に。一方、ノンレム睡眠は、レム睡眠以外の睡眠の総称。レム睡眠は脳が起きているけれど体が眠っている睡眠、ノンレム睡眠は脳が眠る睡眠です。

 レム睡眠時に目が覚めても筋肉の力が抜けているので、急には体を動かすことができません。それで体を動かそうとするのに動かない「金縛り」になるのです。異常ではありませんが、回数が多い場合、不規則な生活や睡眠不足、ストレスなどが原因と考えられるので改善が必要です。

遺伝子と時計、眠りの関係を興味深い基礎研究事例をもとに解説しながら、生物時計と遺伝子の関係、睡眠のメカニズムについて、わかりやすくまとめた一冊。
講談社現代新書・735円
Amazonの本紹介ページ
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<問い合わせ先>

〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-26-1-3404 ウーマンヘルス研究所内 粂和彦先生
TEL 03-6904-6777 FAX 03-6276-2650
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